優しい熱帯魚さん|飼育記録から飼い方まで

熱帯魚屋さんが熱帯魚の買い方をれくちゃーするブログです

熱帯魚のブリード販売は副業になるのか?実際の収入やデメリット、狙い目の種類を解説

昨今話題の働き方改革

私としてはどこ吹く風なのですが、なんだかいろいろ話題になっていますね。

 

大して意味のなさそうなものもありますが、なかでも注目されたのが「副業の推奨」です。

これは法律でしなければいけないとか、企業が許可しなければいけないとかではなく、あくまでガイドラインで推奨するという話。

ただでさえ忙しいのにそんなもんできるかーいという声も聞こえてきますが、趣味としてならどうでしょう?

というわけで今回は、「熱帯魚は副業になりえるのか」という話を、本業熱帯魚屋だった私が解説していきます。

 

結論から言えば、やり方によってはホームブリーダーは本業にもなりえますが、好きこそ物の上手なれの理論が働きます。

ついでにアクアリウム関係のほかの副業もご紹介してみようと思います。

 

 

 

熱帯魚は副業になりえるのか

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さて、そもそも熱帯魚は副業になりえるのかというお話。

これは間違いなく「なる」と言えます。

実際私は今も熱帯魚関係で小遣い稼ぎしていて、来年には規模を拡大して、いずれ本業と半半の収入を目指しています。

ただ、あくまで専門性の高い分野なので、素人が利益目的に始めて何もせずにお金になるなんていう類の副業ではありません。

しかし、しっかりやれば儲かるというのは私の経験上も間違いなく、今はそれを本業にしてしまっている人たちもとても多いです。

 

 

実際いくら稼げるのか

では実際いくらになるのか。

これは本気度や狙う分野にもよるので一概には言えませんが、あくまで私の例だと一番調子のいい時期で月10万円程度は稼げていました。

実働時間は1日3時間程度、土日は5時間程度になったかと思います。

本業のほかにこれだけ時間をかけると考えると大変ですが、ここはやはり好きだからできること。

むしろ、元々熱帯魚が好きじゃなければ、お金にならないとまでは言いませんがあまりおすすめはしません。

当時は熱帯魚業界も上り調子で、出せば売れるといった状態でした。

今はさすがにそこまでではなく、当時よりは難しくなっています。

 

 

熱帯魚を副業にする方法は

では、実際にどうすればお金になるのか。

熱帯魚系、アクアリウム関係の副業にはいくつか種類があります。

簡単なものから大変なもの、もっといえば簡単でそこそこお金になるものや大変なのにお金にならないものもあるので、初期投資して始めようと考えているならある程度この段階で想像しておかなければなりません。

 

 

・ホームブリーダー

ぽんと思い浮かぶのが、熱帯魚・観賞魚を繁殖させて売るブリーダー業じゃないでしょうか。

まぁ一番一般的な方法といえば一般的な方法で、これもお金にならないわけではありません。

私もこれがメインです。

ただし一番プロに近いので、それなりの知識や経験、設備やコネクションなども必要です。

またブームが移り変わるので、早ければ半年で1/10ぐらいの値段まで落ちてしまうこともあります。

 

ホームブリーダーで稼ぐ方法

ホームブリーダーは意外と販路が広く、ちゃんとやれば熱帯魚専門店に卸すこともできます。

熱帯魚専門店で、そこそこいい個体がびっくりするほど安い個体が出ているときはホームブリーダーから買い取っている場合もありますね。

熱帯魚店に卸すのであれば、ある程度安定して繁殖させ、綺麗で状態のいい個体を作出する必要があります。

それには飼育だけでなく、遺伝的な組み合わせなど専門的な知識も必要です。

 

ホームブリーダーから間口を広く買取しているショップもあるので、そういったお店を相手にするのもひとつの方法ですが、やはり雑多な繁殖では二束三文、買取拒否の場合もあるので専門的な知識は必須です。

 

あとはネットオークションで販売するのもひとつの方法ですね。

ヤフーオークションなどで熱帯魚を検索すれば、山のように出品されているのがわかります。

これは熱帯魚をパッキングし、発送するノウハウが必要なので詳細はいずれ別記します。

 

いずれにせよ、ほかの副業に比べ販路が広いことは間違いありません。

 

狙うべき種類は

熱帯魚とひとくちに言っても、よく熱帯魚店で扱っている品種だけでも千種類に上るのでどれを商売にするか決めて、専門性を持たせるのがおすすめです。

私は本格的にやっていたのはショーベタでしたが、正直お勧めしません。手間がかかりますし、1ペアから50匹生まれても、利益が出るようなグレードの固体はせいぜい3,4匹だからです。

1匹2000円で卸せたとしても8000円。販売まで4ヶ月程度かかるので、かなり水槽の本数が必要になります。

熱帯魚専門店に卸していましたが、ベタだけの売り上げは一番いいときでもせいぜい月3万円程度でした。

 

調べればすぐにわかってしまうので名指ししてしまいますが、今狙い目なのは 

変わりメダカです。厳密には熱帯魚ではないですね。

いわゆる品種改良されたメダカで、熱帯魚や和鯉顔負けのカラフルな個体が多く作出されています。

繁殖も容易で、卵にも高値がつくので発送も比較的楽です。

これ面白いもので、ネットオークションなどでも飼育目的の人が買うということが少ないんですよね。

優良個体を繁殖させて販売し、またそれを買った人が繁殖させて販売するという投資のような形で高値が維持されているんです。

基本的な飼育のノウハウは必要ですが、2019年5月現在もっともおすすめと言えます。

 

 

 

 

水草の栽培

知識があまりなく、気軽にはじめたい場合におすすめなのが水草の栽培です。

栽培するに当たって熱帯魚ほど種類による違いがなく、販売も簡単というメリットがあります。

リスクは少ない反面、売り上げを狙うのは少し困難。

万単位の売り上げではなく、なるべく手間をかけずに千円単位の売り上げを狙うならこちらのほうがおすすめです。

 

水草の栽培で稼ぐ方法

水草の繁殖方法は根を這わせて新しい眼を出したり、水草自体が伸びて枝分かれしていくなど様々です。

いずれにせよ、増やすためにある程度スペースが必要です。

魚を観察するための水槽である必要はなく、工具を入れるためのコンテナボックスや浅い発泡スチロール箱、種類によってはダンボールにポリ袋をかぶせる方法でも可能です。

 

注意点としては、スネール(巻貝)などの混入を防ぐこと。

スネールがついている水草はどんなに綺麗でも売れません。

お店から仕入れた段階でついている場合もあるので、水草専用の駆除剤や、CO2の高濃度添加などで駆除しておくと安心です。

 

ある程度確保できたら、ネットオークション。といきたいところですが、実はトレンドはオークションではありません。

水草販売はほとんどフリマサイト、つまりメルカリなどに移っていて、かなりコンスタントに売れています。

手数料が多めに取られますし、気軽にコメントが来るので対応が少し面倒ではありますが、販路としてはかなり優秀です。

 

おすすめの種類

利益を出すためにおすすめの種類としては、需要が高く、コンスタントに増えてくれる種類です。

具体的にはマツモ、ウィローモス類、浮き草系です。

玄人好みの高級水草にも増えやすいものがありますが、育成がシビアだったり、発送時に痛んでしまうこともありますし、なにより数が売れないのでおすすめしません。

 

 

 

捕り子

これは悪い例として解説しておきますが、河川や池から生体を採取して販売する副業もあります。

ただしおすすめしない方法で、最悪逮捕もありえるので避けたほうがいいでしょう。

 

捕り子とは

捕り子とは、生体卸業者や専門店から依頼を受けて、自然の生体を採取する人のことです。

店頭に並んでいる日淡はたいてい天然モノで、捕り子が採取したものです。

ただしこの捕り子はかなり嫌われ者で、各地でトラブルが絶えません。

簡単に言えば自然を破壊する密猟者だと思われていることが多く、というか実際にはほとんどがそうなので、自然を愛する地元住民から眼の敵にされていて、管理する漁協とのトラブルも絶えません。

また、川からすくった落ち葉などを山のように積み上げてそのまま捨てていく不届き者もいるので、かなり問題になっています。

 

最近は地元住民だけでなくネットでも問題視されていて、気軽にネットオークションに流そうものならあえて落札して通報されたり、晒されたりすることもあるので、避けたほうがいい副業です。

 

私もショップから頼まれて、川(用水路)の管理者に許可を得てアメリカザリガニを捕獲する捕り子をしたことがありますが、「漁」になるので法律的にもかなり細かく、漁具なども指定があります。

川に生息する小型魚でこれをすべて守っていると商売にならない数しか取れないので、利益を目的にした捕り子のおそらくほとんどは法律を破っているのではと思います。

 

法律を守った上で、生態系を破壊しない範囲でやるならいいかもしれませんが、そこまでのリスクを背負った上でやるほどのメリットはありません。

少なくとも、大量に取れそうなアメリカザリガニであっても私はもうやりません。(100匹とって昼飯代にもならなかったので)

 

 

 

というわけで

熱帯魚関係の副業はこんな感じです。

どれもいわば「好きならやれる」といったもので、ちゃんとやろうとするならけっこうたいへんです。

1部屋まるごと明け渡す覚悟で、リアルタイムでトレンドを知り、愛情を持って優良な個体を増やすことは必須です。

ただそれだけ本気でやれば本業にもなりえますし、知り合いにも何人かお店を出して本業にしてしまった人がいます。

手軽にやるなら水草がお勧めで、ちょっとした収入の足し程度なら十分なりえるでしょう。

 

勘のいい方ならお分かりかと思いますが、本当に儲かるものはここで公開していません。

いずれにせよ、どのジャンルもあなたがお金を出したように、お金を出してもほしいという方はいるはずです。

アクアリウムを楽しんでいる方は、自分の得意分野や好きな分野を伸ばして商売にするのもいいかもしれませんね。

 

 

GEXの熱帯魚用ヒーターから音がする!故障なのか・・・?メーカーに問い合わせてみた

熱帯魚用ヒーターは過去には火災も起きていて、リコールも頻発。

なにかあると不安になってしまいますよね。

 

今回我が家でも、ヒーターから異音が。

実は過去にトラブルもあったので、心配になって問い合わせてみました。

 

GEXのスタンディを設置

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ベタの繁殖用水槽の立ち上げに当たって、ヒーターを入れてみました。

コケだらけなのはさておいて・・・掃除して稚魚にストレス与えたくないだけだから・・・!

 

今回使用したのは、GEXさんのスタンディ80。

立てても使えるという画期的な商品で、登場当初結構話題になりましたね。

 

これじつは数年前のアクアリウムバスの抽選で当たったもので、長らく使用していなかったんです。

というのも80Wなので、大型魚水槽には非力で、逆にベタ水槽には強すぎて使えなかった。

 

今回稚魚の観察、撮影もかねてガラス水槽で繁殖して、水量も20L程度だったので使用してみました。

撮影用なのにコケだらけじゃんという突っ込みはナシで・・・。

 

 

すると、異音が・・・?

使用を始めて10日ほど、稚魚もある程度発育し安心していました。

ある日稚魚の観察をしていると、水槽からカタカタ、コトコト異音がすることに気づきます。

最初は入れているスポンジフィルターがゆれて水槽を叩いているのかと思いましたが、スポンジフィルターをとめても音は止まりません。

 

常にしているわけではないのでしばらく様子をみてみると、どうやらヒーターが作動したときに異音があることに気づきました。

そこまで大きな音ではなく、なべで水をコトコト煮こんでいる様な不愉快ではない音。

 

加熱している部分ですし、過去のことがあるのでやっぱり不安ですよね。

 

 

GEXのヒーターは評判が・・・

GEXのヒーターの評判は、実はあまりよくありませんでした。

というのも過去には発火した例もあり、2019年4月現在もリコールが発生しています。

 

こちらは経済産業省の発表ですが、わりと最近も事故が起こっていることがわかります。(PDF)

https://www.meti.go.jp/press/2016/06/20160602001/20160602001.pdf

 

実はショップ勤めのときも、ヒーターのクレームが多かったのがこのメーカー。

ただし、買いやすい価格というのもあって、販売数が多かったのでクレームの件数が多いのは仕方ないと思います。

中には完全にユーザーに落ち度のあるクレームもありました。

 

でも私も過去にサーモスタットの発熱で故障があったので、今回もちょっと心配になりました。

 

 

 

メーカーに問い合わせてみた

そういう背景もあり、GEXの問い合わせ窓口に連絡してみました。

 

問い合わせ内容は

・数年前に入手して未使用だった商品

・使用して10日あまり

・なべで水を煮た様なコトコト音がする

・ヒーター作動中のみの異音

 

電話対応してくださった方の回答は

・ヒーター作動中にそういった音がするのは正常

・水温計で確認し、水温が異常に上がっていなければ問題なし

・このまま使い続けて大丈夫

 

とのことでした。

 

今回のヒーターからの音に関しては、この製品においては異常ではなく通常発生する音だったんですね。

他社のヒーターで音がすると言う事が無かったので心配になりましたが、問題ないとのことで安心しました。

というか、この件について説明書に記載があったようです。

「湯沸かし器のような音」と記載されていましたが、うち湯沸かし器ではないのでわかりませんでしたが・・・。

いずれにせよGEXさんお手を煩わせてしまい申し訳ない。

 

 

スタンディには注意点も

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今回異音があったので、問い合わせ前に一度取り外して様子をみてみました。

ついでにどういう構造なのか見てみましたが、ひとつ使用上の注意点があるように思います。

 

スタンディはヒーターカバーが標準装備で、ヒーターカバーを取り付けていなければ水槽に本体を固定できないので使用できません。

 

スタンディの本体ですが、このように2本のガラス管があります。

なにが問題なのかというと、このガラス管の隙間に汚れが溜まるんですね。

 

写真だと確認しにくいですが、ガラス管の隙間にすこしスラッジが焦げ付いているのがわかりました。

ちなみに焦げ付きを除去しても音は鳴ったので、今回のトラブルと直接関係はなさそうです。

 

今回スポンジフィルターを設置して水をまわしているのでそこまで汚れませんでしたが、水流の弱い水槽やフィルターを設置していない水槽だと結構汚れが溜まりそうです。

 

スタンディを使用するときは、1週間に1度ほど取り外して洗ったほうが正常に作動してくれそうですね。

 

 

というわけで

とりあえず音に関しては問題が無かったようで安心しました。

火災はもちろんですが、せっかく順調な稚魚になにかあったら怖いですからね。

 

平日の昼ということもあってか、電話も待たずに対応していただき、丁寧に回答いただけたので助かりました。

 

ただやっぱり汚れだけ気になりますね。

構造的にそこに直接水流をあててスラッジがたまらないようにするのも難しそうですし、熱が滞留しないようにスポンジフィルターの排水があたるようにしていましたが汚れは付いてしまっていました。

今回も使用から10日程度で焦げ付いていたようなので、今後は1週間に1度はとりはずして洗ってあげようと思います。

 

というわけで、ちょっと心配なヒーターからの音にかんしてでした。

 

今回は問題の無い正常な音でしたが、別な商品や、状況によってはヒーターから音がするのは故障や異常の合図の可能性もあります。

各商品の説明書にある適切な使用方法をまもり、定期的にメンテナンスし状態を保ってあげるようにしてくださいね。

 

 

 

魚っぽい形に!ブラインからの開放【ベタ繁殖記録その8】

一日遅れて本日の定例報告。

忘れていたわけではなく、あくまで忙しかっただけ、忙しかっただけです(震え声)

 

とはいえもう安定期で、ここが最後のターニングポイントですかね。

あとは大きくなってけんかしたら小分けする程度で、もう安心して育てられる段階です。

というわけで、今回は生後大体1ヶ月目の稚魚のお世話についてです。

 

 

 

生後だいたい1ヶ月!もう安定期?

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3月22日生まれの稚魚なので、もうなんだかんだ産卵から1ヶ月が経とうとしていますね。

ここまでくるともう安定しているので、あまり神経質になることはありません。

通常の水換えもできます。

魚っぽくなったということは一般的な病気にもなりやすくなるので、とりあえず水温にだけは注意するといいでしょう。

 

ボディラインももうすっかりお魚の形です。

それぞれのヒレもしっかり形になっていて、肉眼で見た顔つきもベタっぽくなってきました。

 

体長は1cm~8mm程度

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成長差はまだけっこう大きくて、一番小さい固体で8mm程度。

一番大きい固体で1cmぐらいです。

1cmの固体はもう赤色が出始めていますね。

一応ニモとの交配ですが、一番大きい固体はニモっぽくない感じです。

マーブル系の遺伝子は難しいので、今後も要研究です。

あと1ヶ月もすればはっきり出てくると思いますが、とりあえず全部キープなので選別はしません。

 

 

脱ブライン!餌はなににしようかな?

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この時期になると、もうブラインシュリンプでなくてもOKですね。

徐々に人工飼料に餌付けたいところですが、さてどれにしようか。

おとひめはためしにあげてみましたが、あまり興味が無い感じ。

グッピーフードがお気に入りっぽいですが、ちょっと栄養素が弱い。

動く餌のほうが食い付きがいいので、いまのところメインは自家培養のイトミミズにしていますが、消化しにくいでしょうし、いずれ人工飼料にしたいですね。

 

ちなみに色揚げに関してですが、赤はシュリンプミールなどを重視すると発色しやすくなりますが、青色に関しては影響する食べ物が見つかっていないそうです。

ただ経験上稚魚のうちから偏食させると発色が悪くなるので、なにかしらの影響はありそうです。

直接成分が発色を助けるのではなくても、たとえば鱗の厚さだったりとか、なにかに関係があるんでしょう。

 

 

というわけで

なんやかんや生まれて一ヶ月です。

早かったような遅かったような、でも成長率を見るとちょっと遅いような。

やっぱりインフゾリアを十分与えられなかったのが影響したのかなと思います。

次のペアはインフゾリアを前もって水槽に沸かせてから産卵できたので、稚魚の成長スピードも段違いですね。

孵化後4日目にはバクバクブライン食べ始めています。

 

というわけで、もう1週間ごとに大きな変化もなくなるので、ベタ繁殖記録に関してはおそらく1ヵ月後になるかな?

1ヵ月後に、1週間後との変化をまとめてご紹介しようかなと思います。

生後2ヶ月になれば体色は結構しっかり現れるようになるのでいまから楽しみです。

別居用のボトルもそろえておかなければいけませんね。

 

というわけで今週はここまで。

毎週追って見てくれている方がいるのかはわかりませんが、次回更新まですこしお時間いただきますが楽しみにお待ちください。

それではまた・・・ノシ

 

 

 

 

新しい方法もかねがね成功?今後はこれでいこう【ベタ繁殖記録その7】

前回更新からさらに1週間。

いろいろ書きたいことはありましたが、まったりしていると逆に更新しなくなるのがブログというもの。だと思う。

すみませんさぼってました。

 

というわけで今回もベタ稚魚の成長定例報告。

前回お話した新しい稚魚育成方法がなかなかよかったので、あわせてご紹介します。

 

 

 

 

生存率はなかなかよい

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さて前回かなり減ったとお伝えした稚魚ですが、掃除がてら数えてみると42匹おりました。

ここからほとんど落ちずに大人になるはずなので、生存率はなかなかですね。

個人の環境だと増えすぎると大変だという問題もありますが、とりあえずスペースは十分確保しているのでひとえにこのまま大きくなってくれることを願います。

 

 

ノンブライン組がかなり順調!

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前回お話したブラインシュリンプを使わない育成方法は、かなり順調にいきました。

簡単に言えばインフゾリアの飽和給餌なんですが、あの後追加して20匹入れて一匹も落ちずに成長しています。

 

このことから予想できるのは、成長に個体差があり、通説とされている孵化後4,5日目からのブラインシュリンプ給餌ではまだ小さくて食べられずに落ちる固体が多く出てしまうということ。

今回は孵化後10日目に成長の悪い、このままでは死んでしまいそうな個体を選別しましたが、それがすべて成長したということは、思っているよりもインフゾリアが必要な期間が長いことを指しているでしょう。

 

ただ成長は悪く、微妙に大きくなっているかな?という感じ。

ブラインに比べるとインフゾリアは数も少なく、カロリーも低いんでしょう。

インフゾリアからブラインに切り替えるタイミングが、成長率と生存率を両立させる鍵になってくるのかなと思います。

 

血も涙も無いことを言えば、この次点で成長に遅れが出るなら劣等性なので落ちたほうがいいという人もいるでしょうし、私もこれまであえて弱っていく固体を保護することは考えていませんでした。

ただ、今後コンテストに出すなど優良個体にこだわるのであれば、一匹でも多く残していい固体が出る可能性を残しておくべきで、こだわるなら生存率は重視するべき。

ど田舎に住んでいるのでコンテストは考えていませんが、シンプルにいい固体を見たいという欲で生存率を重視していこうと思っています。

 

現在は十分ブラインシュリンプを食べることが確認できたので、すべて一緒にして飼育しています。

 

 

生後17日の成長度合いは?

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生後17日にして、かなり成長度合いに差が出てきています。

一番大きいもので8mm、一番小さいもので4mmです。

6~7mmの個体が多く、ここらへんが標準値なのかなとおもいます。

大きいものだとすでにベタらしい体格で、もうそろそろ配合飼料にしてもいいかなという感じですが、ほかの個体はまだ食べなさそうなのでしばらくブラインで行きます。

 

 

というわけで

大して報告することもなくなってきたベタ繁殖記録ですが、これを義務感もってやらないとブログ自体忘れてしまいそうなのでがんばっています笑

 

だいぶ安定期に入っているので、もうあとはブラインをわさわさあげてたまに水返してあげる程度の管理になってくるでしょう。

2ヶ月ぐらいすればオスメスの区別が付きそうなので、それまでは成長記録がメインになりますね。

 

だいぶ手がかからなくなってきたので、次のペアも繁殖に入っています。

ベタの繁殖は月の満ち欠けは影響するんでしょうかね。

というわけで今回は満月にあわせて繁殖させようかなと思っています。

 

それでは次回更新までさようならノシ

 

 

 

 

 

 

 

好調とは言いにくいが順調?だいぶ稚魚の数が・・・。【ベタ繁殖記録その6】

前回更新から1週間、ベタの繁殖記録の定時連絡です。

1週間ごとに更新といいつつ、実は1週間たっても稚魚にそんなに変化はありません。

 

というわけであまりネタはありませんが、近況報告と、ベタの稚魚の様子をごらんいただこうと思います。

 

 

 

稚魚の数が激減も、まだあせるときではない

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最初に数えたとき、わかるだけでも120程度はいた稚魚ですが、現在は30匹ちょっとまで減りました。

数だけ見れば激減なのですが、これは通常の範囲内。

むしろ順調ともいえるのですが、せっかく生まれ、愛情をかけて育てたた命が失われるのはとても悲しいことです。

 

 

もしやブラインシュリンプが原因なのでは・・・

この激減ですが、毎回ブラインシュリンプを与え始めたタイミングで起こるんです。

過去の経験と検証から、ブラインシュリンプを食べ過ぎることでお腹が破裂し死ぬことがあることはわかっているのですが、今回かなり神経質に与えても結果は変わらずいつもどおりでした。

餓死も避けるために、数回に分けて少量ずつ与えています。

餓死と食べすぎで落ちる数が同じになるとは考えにくいので、量に限らずなにか問題があるのでは。

 

ここまでくると、もしやブラインシュリンプを与えること自体になにか問題があるのでは?と思い当たったわけです。

毒があるとはいいませんが、消化がしにくいとか、サイズ的に捕食に難があるなど、実は最適な餌ではない可能性もあるのではないか。

ということで、稚魚を2グループに分けてみました。

片方はブラインシュリンプを使う通常の方法で育成(ブライン組)し、片方はブラインシュリンプ以外を主に与えて育成(ノンブライン組)してみます。

 

組み分けして3日目ですが、現在のところ差はついていません。

というか、ノンブライン組は数が少ないことも要因かもしれませんが、1匹も落ちていません。

一方ブライン組はここ3日で5匹は落ちています・・・。魚らしい姿に近づいてきているので、落ちた固体を見つけるたびに本当に心が痛みます。

 

ただ、この結果から10日目程度の初期に関しては必ずしもブラインシュリンプを用意しなくても育成できる可能性がたかいことはわかりました。

 

まだ3日目なので成長率の差はわかりませんが、生存率は好調だと言えます。

確立した飼育方法ではないので今後なにか穴があるかもしれませんし、まだ詳細は伏せますが、考え方からすればリスクの少ない方法です。

 

 

稚魚の成長度合いは?

さてその残った稚魚たちの成長度合いはといいますと、正直かんばしくない。

というのもブラインシュリンプに懐疑的だったので与える量を極限まで抑えたからです。

突出して一番大きな固体が約6mm。それ以外は4mm程度でまとまっています。

通常は6mm程度が順調で、4mmだとちょっと心配するレベルです。

ブラインを十分に与えたいところですが、リスクを犯す必要の無いあくまで趣味なので安全第一。

すべて大人になっても飼育できるスペースは十分確保したので、みんなが大人になってくれることを願います。

 

 

顕微鏡で稚魚の姿を見てみたよ

繁殖用水槽はコンテナなので、不透明な容器です。

一方ノンブライン組は透明な水槽に移動したので、ちょっと面白いことを思いつきました。

 

実はこれまでも基本的にコンテナで繁殖していたので、側面からこの時期の稚魚の様子をじっくり見たことがなかったんです。

というわけで、ポータブル顕微鏡を使って、水槽内の稚魚の様子を観察してみました。

ガラス面に近づく固体を追いながらだったので大変でしたが、すごく面白かったです(笑)

 

一部撮影に成功したので、画像を見て楽しんでください。

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こちらがベタの稚魚、生後10日の固体です。

すでに下あごが出ていて、ベタっぽい顔つきですね。

真ん中の光っているのはなんだろう、胃?心臓?

 

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ちょっとピントがずれていますが、ガラス面にいた極小のミミズのような生き物を捕食した姿です。

すでに有能なハンターですね。

 

バックライトの影響で画像が黄色くなってしまい色がわかりにくいですが、肉眼で見るとすでに青っぽく光る固体が見られます。

この時点で体色が出始めていたんですね。

どんな個体が出てくるかいまから楽しみです。そのためにも元気に育ってくれるよう全力を尽くさねば。

 

 

 

というわけで

まだまだ予断を許さない幼い子供たちですが、結果的には順調といっていいと思います。

ベリースライダーっぽい個体も少なく、これまでにないほど沢山大人になってくれるのではと期待していましたが、やはりこのブライン給餌のタイミングで落ち始めてしまいました。

ノンブライン組の調子を見て、今後の繁殖ではブラインシュリンプを極力使わない方法で育成してみようかなと思います。

 

ちょっと気は早いですが、最大で瓶300本程度置けるスペースを確保し、台の設計もしました。

地震のリスクがある土地だということがわかったので、台の予算はけっこうかかりそう。まぁ落ちてベタが死ぬよりはいいかと奮発します。

無論ベタショップを始めようというわけではなく、完全に趣味です。

魚を生業にしている人間ですし、肉食魚も居るので選別に抵抗はないんですが、可愛がって育てた魚はなるべく元気に飼育したい甘ちゃんなのでベタ用に一部屋空けました。

ちなみに別途水槽部屋があります。なんならもう一部屋生き物に明け渡す勢いです。

これが独身貴族の底力です(?)

 

普通に繁殖させれば、だいたい大人になるのは20匹程度。

そして半数以上はメスで混泳できるので、1ペア繁殖させるだけなら60cm水槽が2つ置けるスペースがあれば十分かなと思います。

 

 

というわけで、生後10日目?11日目?のご報告でした。

また変化があるか、なければ1週間後にご報告させていただきます。

それでは次回更新をおたのしみに!

 

 

初心者がアクアリウムを始める手順とは?失敗を99%避けるためのアクアリウムの手順をプロが徹底解説

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いきなりですが、アクアリウムは化学です。

その行程すべてに理由があり、その行程にはすべてに結果が伴います。

というわけで今回は、アクアリウムに初めて挑戦する方むけに、踏むべき手順とその理由を徹底的に解説していこうと思います。

 

 

 

 

アクアリウムは魚を水に入れるだけで終わらない

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多くの方は、魚は水の中にさえいれば生きていけると思いがちです。

水槽と水、最低限酸素と好みで砂利を入れればいいだろう程度に思っているかもしれません。

が、魚はそれでは生きていけません。

実際にはそれでも生きていける魚もいるので、正確には「安心して生きていけない」といったほうが正しいでしょう。

 

水槽の中は、いわば閉鎖された自然です。

水槽の中には、目に見えていない部分で大きな変化が沢山起こっています。

その自然のバランスをとってあげるのがアクアリウムの大原則

そこには人の手や技術を使う場合もありますが、目指すところは自然が行っていることの再現をすることです。

 

では実際にはどうしたらいいのか、その行程と意味を考えていきましょう。

 

 

 

①飼いたい魚を選ぼう

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魚には様々な種類がいますよね。

アクアリウムではその魚を本来の生息地の環境に近づけてあげることが大前提です。

つまりは、飼いたい魚を決めなければ適切な環境を整えてあげることはできないのです。

ただし、まだ魚は購入しないようにしましょう。その理由は後述。

 

特に注意するべきは

・何を食べるか

・どこに住んでいるのか

です。

 

魚の食性について

これは与える餌を選ぶことと、混泳について予想できます。

餌は魚の健康管理にも重要なので、人工飼料でいいのか、生餌なのか、活き餌なのかを確認しておきましょう。

もし肉食性の場合は、口に入るほかの魚を食べてしまう可能性があるので注意しましょう。

 

生息地について

魚の生息地の環境を再現してあげるために、自然界でどこに住んでいるのかを把握するのも重要です。

注意するべきは、

・pH

・水温

・隠れ家

などです。

これによって砂利の有無やヒーターの設定温度、使うべきレイアウトがわかります。

 

 

②水槽を選ぼう

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水槽は魚が生活するすべての範囲です。

魚にとっては、よく言われるような「部屋」ではなく、魚の生活する「世界」のすべてです。

自分に当てはめて考えると、自分の行動範囲が広いほうがいいのか狭いほうがいいのか考えれば、なるべく広いほうがいいですよね。

ただ魚にも性格があるので、狭くても気にしない魚や、改良された結果狭いほうが適している魚もいます。

 

 

また、水の量が多ければ水質の管理もはるかにしやすくなります。

掃除だけを考えれば小さいにこしたことはありませんが、魚の体調を整える上で重要な水質は水の量が多ければ調子を崩しにくくなります。

 

このため、特別な理由が無ければ余裕を持って大きい水槽を購入するようにしましょう。

 

 

③底砂(砂利)を選ぼう

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砂利は人間から見て水槽の見た目をよくする目的で入れると思いがちですが、魚にとっても砂利の有無はとても重要です。

 

水を浄化する力を持つ

一般的に水槽にはろ過装置も設置しますが、底砂にも重要な水質浄化作用があります。

詳細は後術しますが、水質を保つためにはバクテリアが大きな役割を担っており、そのバクテリアの一番の住処になるのが底砂です。

 

水を綺麗にするとうたう砂利もありますし、実際有効ではありますが、そうでない砂利にもバクテリアが住み着き水質を保つ効果があります。

 

水質(pH)を調整する

水槽に入れる底砂は、少しずつ成分が水中に溶け出し、水質を少しずつ変えて行きます。

特に重要なのがpHで、入れる底砂がpHに大きく影響します。

すべてが有効というわけではなく、飼育する魚の種類によって適するpHが変わります。

つまり魚に合うpHにしてくれる砂利を選ぶ必要があります。

 

魚の発色を変える

カエルやカメレオンは環境に合わせて色を変えることがよく知られていますが、実はほとんどの魚にも同じ能力があります。

つまり色の薄い(明るい)底砂を入れれば薄い色に、濃い底砂を入れれば濃い色になります。

特に色鮮やかな熱帯魚であれば、その影響も大きくなります。

 

 

④ろ過装置(フィルター)を選ぼう

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フィルターは目に見えるごみを吸うだけでなく、様々な働きがあります。

その性能を総括して魚に適切なものを選ぶようにしましょう。

 

ろ過能力

ろ過装置というぐらいなので、ろ過能力はまず重視するポイントです。

・大きいごみを取り除く

・小さいごみを取り除く

・目に見えない毒素を取り除く

など、ろ過能力と一口に言っても様々な能力が必要になります。

すべてを両立することは難しいので、どこを重視するか魚に合わせて選びましょう。

 

酸素を取り込む効果

酸素は水の中に空気を取り込むことで溶け出すと思われがちですが、実はそれによる効果は薄いです。

どちらかというと水面をかき混ぜることによって溶け出す酸素のほうが多く、空気でなくても水をかき混ぜれば酸素を取り込んでくれます。

つまり水面をかき混ぜるフィルターにも、酸素を取り込む効果は十分にあるというわけです。

 

水流を起こす効果

フィルターは水をろ過材に通すことでろ過するので、多かれ少なかれ水流が起こります。

水流はあまりに強いと魚に悪影響ですが、適度な水流は魚にも快適で、水質にも好影響があります。

水流に対する耐性は魚によって違うので、魚にあわせて水流の強さを調整してあげましょう。

 

 

⑤魚を入れずに水槽を準備してしばらく待つ

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まずは、魚を入れずに水槽を立ち上げます。

水槽に砂利を入れ、水をいれ、フィルター、ヒーターを設置しましょう。

水草を入れたい場合は、まだ買わないほうがいいでしょう。

魚を入れるのはまだまだ先で、まずは魚のいない状態の水槽をしばらく楽しみましょう。

その理由は?

 

バクテリアが住み着くのを待つ

バクテリアは、魚の出す汚れから発生する毒を無毒化してくれます。

つまりバクテリアがいない水槽に魚を入れると、魚が毒にやられて死んでしまいます。

お祭りでとってきた金魚が数日で死んでしまうのはこのせいで、水中の毒によって死んでしまうことが多いからです。

 

水の塩素を抜くのもバクテリアのためで、水道水の塩素はバクテリアなどを殺すためのものです。

最初の水槽を立ち上げる段階では塩素が入っていても問題ありませんが、後に水換えするときは必ず塩素を抜きましょう。

 

バクテリアが水槽に住み着くのにはおおよそ2週間~1ヶ月かかります。

それまでは魚を入れずに、水槽を魚を飼うのと同じ環境においておきましょう。

水草はこの段階で入れてしまうと、魚の出す水草の養分がまだないので枯れてしまうこともあります。まだ待っておくといいでしょう。

 

バクテリアも生きているので、ただほっとくだけでは住んでくれません。

バクテリアの餌になる魚の餌を入れることで増えていくので、魚はいませんが魚の餌を毎日少しずつ入れてあげましょう。

こうするだけでもバクテリアが定着してくれます。

 

もし白くにごってしまったら、バクテリアが増えすぎている可能性があります。

もう一度やり直すか、水換えして透き通るまで数日水換えを繰り返しましょう。

 

 

バクテリアを定着させたら魚を買って入れよう

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バクテリアを十分に住まわせたら、魚を買って入れましょう。

魚を水槽に入れるときは、水あわせを行います。

水あわせを行わないとどうなるのでしょうか?

 

温度の変化で病気になる・ショック死 

人間がお風呂に入るときと同じで、体を水温に慣らしてあげる必要があります。

水温を合わせる方法は、魚を袋のまま水槽に入れてあげればOKです。

このとき袋の口をあけないようにしましょう。酸欠のリスクがあります。

 

pHショックで死ぬ

pHは魚にとって大きな要因で、合わないと病気になりやすくなることがあります。

さらにpHが急激に変わると、それ自体が原因でショック死することがあります。

pHをあわせるには、魚の入っている袋に少しずつ水槽の水を入れ、鳴らしてあげる必要があります。

 

 

⑥日々の管理

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魚を入れたら、日々の管理をします。

具体的には「水換え」「給餌」「フィルター掃除」「砂利掃除」です。

 

水換えはなるべくしないほうが吉

水換えは水槽から水を抜き、塩素を抜いた水を補充する方法です。

水換えでは水槽内に溜まりすぎた養分を薄める目的で行います。

しかし水質を変えることに他ならないので、魚への負担は少なからずあります。

病気や突然死を誘発することもあるので、なるべくしないことが魚の健康に繋がります。

ただし過密飼育や小型水槽ではそうも言っていられないので、なるべくこまめに、少量づつの水換えを心がけましょう。

 

餌やりは食べ残しに注意

食事は健康の要といわれるとおり、健康維持に重要な管理です。

ただし水槽内の汚れのほとんどは餌によるものなので、あげすぎは厳禁。

とくに食べ残しは害にしかならないので、食べ残さない量を。

食べ残しがあれば、早めに網ですくったりスポイトで吸い取るなどして処理しましょう。

 

フィルター掃除はなるべくしない

フィルターには多くのバクテリアが住んでいて、綿状のろ過材が大きな汚れを漉しとり、バクテリアがそれらと発生する毒素処理します。

フィルターを洗うとそのバクテリアも流してしまうことになるので、なるべく洗わないようにしましょう。

とはいえ汚れを吸い取る以上汚れは溜まっていくので、適度に掃除はしなければいけません。

そういうときは、水換えや砂利掃除と一緒に行わず、別な日に行いましょう。

あまりに汚れてしまうようなら、ろ過能力の高いフィルターに取り替えるか、複数フィルターを取り付けるのもおすすめです。

 

砂利掃除は細心の注意を

砂利もどうしても汚れがたまったり、コケが生えて汚くなってしまうことがあります。

こういうときは砂利を専用のホースで掃除し、もしコケが生えている場合は表面だけ取り出しましょう。

砂利をいじるということは砂利に溜まっている大量の汚れを水槽内に撒き散らすことになるので、細心の注意を怠らないようにしてください。

砂利掃除のあまりに汚れる頻度が多いようであれば環境に何か問題があるので、飼育環境を見直してみましょう。

 

 

 

というわけで

基本的な部分ですが、それぞれなぜしなければいけないのか理解できましたでしょうか。

長くなりそうだったので、特に重要な部分について簡単に書きましたが、それぞれもっともっと深い理由や事象があります。

随時細かく解説していきますので、興味があればそちらも宜しくお願いします!

 

 

 

手間をかけるかお金をかけるか?プロが教えるレッドビーシュリンプの簡単な飼い方・育て方

近年のアクアリウムで一大ブームを築いたのが、レッドビーシュリンプです。

赤と白の日本で言えばおめでたい色で、爆発的に人気になりましたね。

ブームは落ち着いたものの、いまでも愛される小型の淡水エビです。

 

が、どうにもその飼育には癖がある。

ブームになる少し前に、私のショップでも「まぁいうてもミナミヌマエビに毛が生えた程度だろう」と思い仕入れたところ、ポツポツおちて営業的にも精神的にも疲弊した思い出があります。

 

最近では価格も落ち着き、飼育方法も確立してきました。

水槽レンタルサービスでも、待合室などにレッドビー水槽を置きたいという依頼が増え、なるべく簡単な飼育方法を模索してきました。

というわけで今回は、魅惑のレッドビーシュリンプの飼育方法について解説していきます。

 

 

 

 

 

レッドビーシュリンプとはどんな生き物?

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レッドビーシュリンプは、透明と黒のバンドを持つ「ビーシュリンプ」の色彩変異種、つまり赤を発色するビーシュリンプを固定させた改良種です。

ビーシュリンプは自然に生息しているといわれていますが、現在のところ原産地は特定されておらず、なぞに包まれています。

 

基本的な飼育環境は、ミナミヌマエビなど陸封型(淡水域で繁殖できる種類)の小型淡水エビと同じです。

しかし交配を繰り返した結果、いわばそれらの悪い部分を増幅させたような形になってしまい、とてもデリケート。

高水温により弱く、低酸素により弱く、水質変化により弱くなっています。

 

体調は2~3cm程度。

寿命は約3年です。

弱酸性~中性の水を好みます。

食性は雑食で、草食性の餌から動物性の餌まで幅広く好みます。

 

というわけで、以上の条件から適切な飼育環境を考えてみましょう!

 

 

その前に、そもそもなぜレッドビーシュリンプは飼育が難しいのか

実際の飼育方法の説明に入るまえに、そもそもなぜレッドビーシュリンプが落ちやすいのかを考えてみましょう。

ここを理解するだけで、かなり飼育が簡単になります。

 

私も恥ずかしながら、繁殖できるほど適切な環境を作り上げるまでに1年ほど試行錯誤しました。

実際には繁殖にまではこぎつけるものの、大人にならなかった。

つまり特に弱い固体では生きられない環境だったわけです。

これは一重に専門店のコマーシャルするような高級な用品を使わなくても飼育できると信じきっていたから。

結論から言えば、専門店の言うことは基本的に正しいです。

 

それはなぜか考えてみました。

簡単に言えば、レッドビーシュリンプ「過密飼育になるハードルが低すぎる」んじゃないかと思うわけです。

通常、適切な環境を作り上げた場合、ミナミヌマエビで60cm水槽なら100匹程度飼育できるぐらい丈夫です。

レッドビーシュリンプを、60cm水槽で200匹飼おうとするとかなり困難です。

 

逆に、20cmキューブに5匹程度であれば、ショップがコマーシャルするような難しい飼育方法はほとんど必要ありません。

20cmキューブに大磯砂でキープしたこともありますがまったく問題なく飼育できましたし、ネットを見ると大磯砂で繁殖した例もありますよね。

 

つまり、求められる環境がシビアすぎて、ちょっと入れすぎるとすぐに過密飼育になるんじゃないかと思い当たったわけです。

でもあんな小さいエビが4、5匹泳いでいたところで、見ていてもちょっとつまらないので多めに入れたいですよね。

そこで必要になるのが、専門店が用意するビーシュリンプ専用商品です。

これらはレッドビーシュリンプの飼育環境を最適に保てるように作られたものです。

これらを使えば、多少多く入っていようが許容範囲の環境を作り上げられるというわけです。

 

逆に、とりあえず飼育してみたいだけならそこまで難しい飼育環境は必要ありません。

ただ飼育匹数を減らせば対応できます

もし、たくさん飼いたいけど専用品はちょっとお財布的に・・・という方は、手間をかけてあげましょう。

専用品がうたう環境をほかの方法で再現してあげれば上手くいきます。

 

 

 

 レッドビーシュリンプの飼育環境

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ライトをリフトアップしているのは、蛍光灯の熱で水温を上げないためです。

 

 飼育環境自体はそこまで難しく考えなくても大丈夫です。

 今回は専用品を極力使わず、あまりコストをかけずに飼育する方法で解説していきます。

条件はとりあえず、20匹を想定して考えてみましょう。

 

レッドビーシュリンプにおすすめの水槽

 レッドビーシュリンプ

・高水温に弱い

・水質悪化に弱い

・低酸素に弱い

これらの弱点を前提に水槽を選びましょう。

 

高水温と水質悪化に関しては、ある程度水量を確保することで対応できます。

酸素飽和度に関しては、水面の広さで対応します。

 

今回の20匹を前提に考えると、おすすめなのは60cmLOWの水槽です。

60cm幅で、背の低い水槽ですね。

だいたい35Lなので水量も確保できます。

水面も広く、酸素が全体に浸透しやすいのもメリットです。

 

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レッドビーシュリンプにおすすめのフィルター

 レッドビーシュリンプに限らず、小型の淡水エビにおすすめなのはスポンジフィルターです。

 エアレーション効果もあり、強い水流もなく、エビのだす汚れならろ過能力も十分だからです。

酸欠に弱く、強い水流に弱いレッドビーにぴったりですね。

繁殖したときも、ちいさな稚エビが吸い込まれないのもメリットです。

 

あとは、可能なら底面フィルターもあるといいですね。

基本的に使う底砂がソイルになるので、目詰まり防止と、バクテリアの定着をうながすためです。

こちらもエアリフト式推奨です。

 

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レッドビーシュリンプにおすすめの底材は?

エビは足で歩くので、ベアタンクは避けたほうがいいでしょう。

また、水質調整も重要なので、適切な底材(底砂)を選ぶ必要があります。

 

まず間違いないのが「ソイル」です。

水質調整効果が高く、バクテリアの定着もしやすいです。

銘柄を指定するなら、我が家で使って一番無難だったのがマスターソイルです。

いわゆる吸着系のソイルで、弱酸性の水を作ってくれます。

底面式フィルターを使う場合はパウダー、スポンジフィルターのみならスーパーパウダーを使用します。

アマゾニア、プロジェクトソイル、シュリンプ一番、ピュアソイル、カスタムソイル、ダイソーソイルなどを使いましたが、それぞれいい所もありましたが一番失敗が少なく使いやすかったのがマスターソイルです。

 

もし、何らかの理由でどうしてもソイルを使いたくないという場合は、アルカリ性に傾けないものなら大体なんでもOKです。

この場合は、流木やヤシャブシの実などで弱酸性の水を作ってあげましょう。

水質調整剤で強制的に酸性に傾けるのはなしです。急激な水質変化に繋がります。

 

底材の厚さは、使うものにもよりますが5cm程度あるといいですね。

あまりに厚く敷くと底面フィルターを使うなら目詰まりのリスクがあがり、使わないと死水域が広くなりすぎて突然落ちることがあります。

 

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レッドビーシュリンプ向きのレイアウト

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 最低限の環境を整えたら、レイアウトしてあげましょう。

レッドビーシュリンプの水槽にレイアウトを入れるのは見た目だけでなく、環境的なメリットもあります。

エビは底面を歩きますよね。エビは平地だけでなく立体的に歩けるので、歩ける面積を広くすることによって、生息する面積を増やすことができるんです。

またエビは専用の餌だけでなく、コケやバクテリアも食べます。

面積を増やすことができれば、そこにコケが生えバクテリアが住み着き、餌を十分に確保できるメリットもあります。

というわけで、なるべく立体的なレイアウトがおすすめです。

 

レッドビーシュリンプにおすすめの水草

まず大前提として、水草は農薬を使っていないものに限定されます。

農薬というか検疫のための駆虫薬で、これがエビにも悪影響があります。

多少洗ったとことで簡単に落ちないので、必ず「エビに使っても大丈夫」という確証のあるものを選びましょう。

 

私が使っているのは、ウィローモス、アマゾンフロッグピット、マツモです。

ウィローモスはそのまま入れても問題ありませんが、管理が面倒なのでなにかしらにまきつけて使いましょう。

アマゾンフロッグピットは浮いていてどんどん増えてくれるので、日光を遮断して水温の上昇を防ぎ、水中のリンや窒素などを吸収するので日光をさえぎる効果と合わさってコケが生えすぎるのを防いでくれます。

マツモはどんどん伸びてくれるので、エビがつかめるスペースを増やしてくれます。

 

流木・石もおすすめ

流木や石を入れるレイアウトも、レッドビーには様々なメリットがあります。

 

まず流木は足場や隠れ家になるだけでなく、水質を弱酸性へゆるやかに調整してくれます。

レッドビーは弱酸性の水質を好むので、ぜひ入れたいレイアウトです。

 

石については、水質を過度に変えないものに限定されます。

種類によっては、急激にアルカリ性に傾けてしまうことがあるので注意しましょう。

ゆるやかにアルカリ性に傾けるものは通常の飼育ではほとんど影響がないので、心配であれば木酢液などで処理して入れてあげるのがおすすめです。

さて石のメリットですが、水の硬度を上げてくれることにあります。

エビは脱皮するので、代謝の激しい生き物です。

このためミネラルなども重要になりますが、そのミネラルの一部を石が補ってくれるのです。

ビーシュリンプ用のソイルなどであればこの部分も加味して開発されているものもありますが、今回紹介したマスターソイルだとこの効果が少ないです。

今回紹介したようにシンプルに飼育するなら、石を入れて硬度を上げてあげるのも有効です。

 

 

レッドビーシュリンプの飼育管理

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環境を整えたら、実際にエビを入れてあげましょう。

水あわせに関しては、お店の水とpHを極力近づけて、慎重水あわせしてあげましょう。

 

その後の管理ですが、ほかの魚とはちょっと違ってきます。

 

レッドビーシュリンプの餌やりと餌の種類

まず餌に関してですが、ほかの魚と意識するところが違います。

 

まずなにより重視するのがあげすぎないこと。

餌をあげすぎるとたちまち水が汚れ、エビにダメージを与えます。

このため、少ないぐらいでやめておきましょう。

大きい粒をそのまま与えるのも食べ残す原因なので、大きい粒なら荒塩サイズまで砕いてあげたほうがいいでしょう。

 

餌の種類は、様々なものを食べます。

・エビ用の餌

・ケール・ホウレンソウ

・生き物の死骸

・イトミミズ

・赤虫

などなど。

 

ケールやホウレンソウはスーパーに並んでいるものは避けましょう。

残留農薬がエビにダメージを与える場合があります。

 

生き物の死骸は簡単に言えばニボシなどです。これも無添加のものを選びましょう。

 

イトミミズは活きた物を指します。ただしこれも農薬などが残っている場合があるので、国産無農薬に限られます。

 

赤虫に関しても、市販品のなかにはエビに有毒な成分が付着しているものがあるので、選ぶならキョーリンのクリーン赤虫がおすすめです。

UVは殺菌だけなのでクリーンがおすすめ。

 

レッドビーシュリンプの水温管理

レッドビーの水温管理は、なににおいても下げるほうに重点をおきます。

レッドビーに適切な水温は、経験上23度です。

これ以下だと動きが鈍くなり、これ以上だと危険な水温まで上がりやすくなるからです。

23度でも十分繁殖してくれるので、この水温がベストだと思います。

 

ヒーターをおすすめしなかったのもこのためで、一般的なオートヒーターを入れるとレッドビーの生活水温ギリギリで推移してしまうので、外気温が上がったときにすぐに限界を突破して落ちてしまうから。

またヒーター付近の高水温のダメージも大きいからです。

冬場寒すぎるので入れなければいけない場合は、温度調節できるサーモスタットを使うヒーターか、めだか・金魚用のオートヒーターを入れましょう。

めだか・金魚用なら設定温度も低いので、あがりすぎるリスクが少ないです。

 

水換えは慎重に

レッドビーを失敗する一番のリスクが水換えです。

水換えは慎重にやりすぎて悪いということはありません。

むしろしなくていいならしないほうがいいです。

 

私は1ヶ月程度は水換えをせず、足し水で管理します。

餌の量を極力減らし、十分なろ過をすればこれでも問題ありません。

 

水換えをするときは、一気に水を抜くのではなく、コップ1杯抜いて、綺麗な水を足す形で水換えします。

合計して半分抜いて半分入れるかたちにして調整します。

先に紹介した35L程度の水槽なら、コップ1杯抜いて足してを50回以上繰り返すことになります。

気が長い話ですが、これなら一気に水質が変わる心配がなく、エビへの負担も少なくなります。

 

そんな面倒なことしてられっかという方は、1/4程度水を抜いて、軽くしばったエアチューブなどで水を点滴していれてあげましょう。

エアチューブの中にあらかじめ水を通して洗ってあげると安心です。エアチューブの中に薬品が入っている場合があるそうです。

 

正直ここまでやらなくても大丈夫なんですが、なんかあってもいやなので極力リスクの少ない方法で紹介します。

 



 

というわけで

もっともっと書きたいことはあったんですが、予想外に長くなってしまったのでこの当たりで。

繁殖についてはいずれ別記しようとおもいます。

 

値段も下がってきて、いまだと300円台もざらですね。

夏になると導入しにくいので、ぜひこのタイミングでレッドビーシュリンプ水槽に挑戦してみてはいかがでしょう?

 

 

 

 

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