【テレビは】アクアリストが流木の副業をおすすめしない3つの理由【嘘つき】
最近政府から副業を推奨するようお達しがあったようで、副業の検索ボリュームが上がっているようです。
副業といえば趣味の延長で、我らがアクアリウムも副業になりえます。
数年前からメディアで流木拾いの副業が儲かると紹介されますが、個人的にはおすすめしません。
今回はそんな流木を副業にしたときのお話です。
そもそも流木なんて売れるのか
流木自体は売れます。
むしろ需要も幅広く販路の広い商品です。
アクアリウムに
金魚を入れるような水槽ではなく、大きな水槽に水草を生やすようなアクアリウムの場合、流木はマストアイテムといってもいいでしょう。
小さいものだと300円、大きいものだと数千円します。
自分好みのレイアウトを実現するためにマニアは求める形を探し回り、店も在庫をたくさん抱えます。
DIY・クラフト素材に
最近のDIYブームで、流木も素材として求める声が増えています。
小物を作るためのクラフト用としても同様に需要があります。
これはあまり流通してないので、自分で採取したり通販を利用する方が多いでしょう。
薪・薪ストーブ用に
流木はアートだけでなく、燃やして燃料にするためにも利用されます。
実際によく洗い、乾かしてカットする必要があるので積極的には使われませんが、薪代を節約するために拾ってきて使用する方もいるようです。
塩分がでないよう主に川で採取したものが好まれます。
流木を採取してもいいのか
流木を売ると考えた場合仕入れる必要があります。
流木は主に浜辺に打ち上げられていますが、これ勝手に持ち帰っていいんでしょうか。
基本的に流木の採取はOK
結論から言うと砂浜から流木を持ち帰るのは問題ありません。
自由に持ち帰り可能ですが、トラックや機械を持ち込んで大量に持ち帰るような場合は別な法律に触れる場合があるので節度をもって行いましょう。
個人・団体に権利のある土地はNG
誰かの所有する砂浜や、どこかの団体が管理する権利を持っている土地の場合、流れ着いた流木も勝手に他人が持ち帰ることはできません。
もちろん権利者の許可があれば問題ないので、可能であれば問い合わせてみましょう。
しっかり処理する必要がある
流木は採ってきてただそのまま売ればいいというわけではありません。
しっかりと処理して売る必要があります。
1.洗浄
まずは砂や泥を落とすために洗浄します。
この行程自体は難しいことはありません。
高圧洗浄機などがあると便利ですね。
2.アク抜き
流木には様々なものが染み込んでいます。
タンニンや、塩分、塩素などです。
また表面には虫の卵が付いている場合もあります。
これらを除去するためにアク抜きが必要です。
一番簡単な方法は水に浸けてしばらく置いておくこと。
虫の卵を考えると熱湯や煮沸も有効です。
3.乾燥
アク抜きすると内部まで水分が染み込みます。
これをそのままにすると腐ったりカビが生えたりするので、日光が当たり風通しのいい場所に置いて乾燥させます。
しっかりと乾燥させたら販売できます。
この全工程合わせてだいたい一ヶ月ほどかかります。
流木の販路は?
売るならば流通させる必要があります。
この手の副業では販路確保が最大のポイントになります。
ヤフオク・メルカリは飽和状態
物を売るもっとも楽な方法はメルカリです。
多くのひとの目に留まり、入金確認も安全で発送も匿名が可能です。
ヤフオクもメルカリほどではありませんが、販売は楽です。
ただし楽なものに飛び付く人は多く、流木ももはや飽和状態です。
まもなく供給が需要を上回るでしょう。
熱帯魚屋に置いてもらうのは無理
熱帯魚専門店に置いてもらうのもひとつの方法ですが、ほぼ不可能と考えていいでしょう。
というのも、安全性がまったく不透明だからです。
基本的に生き物に使うものなので信用できるものでなければなりません。
拾った流木は安全性が不明ですし、安全性を確かめるコストを使えるほど利益は見込めません。
テレビが目をつけた時点で終わり
熱帯魚用としてはそもそも安全性の面から不可能でしたが、クラフト素材として販売するならこれ以上ない副業でした。
しかし、テレビが目をつけたことでそれも終わってしまいました。
現在見込める利益は、おそらく本気を出して月一万円前後でしょう。
趣味の一貫としてならいいですが、たまの休日に時間を使ってその利益だと副業としてはあまり美味しくありません。
テレビが面白おかしく「◯◯万円稼げる!」なんて報じたばっかりに、競合が増えて儲からなくなってしまったんです。
最初に取材された方も後悔しているかもしれません。
もちろんガソリン代などをちゃんと計算して行えば利益が出るので、興味を持った方は試してみてはいかがでしょうか。