熱帯魚屋が選んだ熱帯魚の餌おすすめランキングトップ10!【ベタ編】
ベタは特にグルメな魚
ベタは僕の最も好きな魚です。
ヒラヒラして美しいヒレや様々な体色はもちろんですが、なにより愛嬌のある動きからは喜怒哀楽を感じられる気すらしてきます。
感情を感じ取りやすいからかもしれませんが、少しわがままに見えることも。
その最たるものが餌の選り好みです。
多くの魚は専用の餌さえ与えれば喜んで食べてくれますが、ベタは餌の好みが本当にうるさいです。
食いついても飲み込まなかったり、そもそも見向きもしなかったり。
これまで100を超えるベタを飼育してきましたが、中には栄養失調で弱ってしまう固体も居たほどです。
もちろん元気であっても繁殖には十分な餌が必要になるので、よく食べてくれる餌選びは重要なポイントです。
というわけで、今回はベタの飼育のコツのひとつにもなる餌選びのために、経験とお客さんから聞いた情報を元にベタ餌のおすすめランキングをご紹介します!
ランキングは「食いつき」「コスパ」「栄養バランス」を総合して考えました。
一部餌には注意点もあるので、ぜひ説明も合わせて読んで選んでみてくださいね。
10位:栄養は申し分ないが『キョーリン ひかりFDビタミンミジンコ』
みんな大好きキョーリンさんの商品です。
この乾燥餌シリーズはなかなかよくて、クリルを常備していましたがいつの間にかなくなりましたね。
ベタはもちろん、大型肉食魚や底棲の魚以外はミジンコが大好きです。
たんぱく質が60%以上と栄養価も高く、嗜好性も抜群です。
ベタも生きたミジンコは大好きなのでこの餌も与えてみましたが、残念ながら食いつきがいまいちなことがしばしば。
というのも、小さすぎてベタが見つけられないようなんです。
ほぼパウダーなので、目で餌を見つける傾向にあるベタはスルーしてしまいがち。
これをキョーリンの営業さんに伝えたところ、素材をそのままフリーズドライにしているので、ロッドによって大きさがかなり違うとのこと。
実際びっくりするほど粒が大きいこともあったんですが、大きさは開けてみないとわからないので ベタ用として購入する場合は難点です。
メダカの養殖水槽に与えるとこぞって食いつきますし、体がこころなしか太くなりやすいので商品自体は非常にいいです。
価格:464円 |
9位:粒が大きめ?『テトラ ベタ』
これも良く売られているベーシックな餌ですね。
私のショップでも売り上げ1、2を争う人気の餌でした。
栄養バランスも基本の餌としては十分ですし、食いつきも悪くない。
色揚げ成分配合なのもワンポイントですね。
問題がひとつあるとすれば、粒が少し大きすぎです。
成魚のベタからしても大きく、口に入れて吐き出す固体も多かったです。
ジャイアントベタなど大型種ならまだしも、ショーベタのオスでギリギリ、メスは厳しいといったイメージです。
しっかりと成熟した固体への餌としてはおすすめできます。
価格:245円 |
8位:嗜好性抜群だが流通が『セラ ベタグラン』
あまり見たことがない餌かもしれませんがおすすめの一品です。
昔通販サイトのチャームさんでサンプルとして貰ったものですが、食いつきがとてもいい。
たんぱく質40%で栄養価も比較的高いので、成魚のベタならこれだけでも十分でしょう。
価格もそこまで高くないのがうれしいところ。
残念なのが、あまり流通しておらず専門店でもあまりお目にかかれません。
知っている限りチャームさんでしか扱いがないので、チャームさんで買い物をする機会があれば一緒にいくつか買ってみると良いでしょう。
下記チャームさんのリンクです。
価格:398円 |
7位:もう少しシンプルでいいかな?『キョーリン ひかりベタアドバンス』
ベタ餌といえばキョーリンというほど信頼しているメーカー。
このひかりベタアドバンスは従来品からグレードアップした商品です。
納豆菌や乳酸菌などを配合し、水の汚れを抑えるというのが売りですね。
食いつきもまずまず、小粒なのでメスでも食べやすいです。
が、ちょっと辛口で行くともうちょっとシンプルでいいのではとも思うところがあります。
従来品でたんぱく質38%だったのが、アドバンスで少し下がってしまっています。
単純に餌としての完成度はさすがキョーリンさんなので、管理に不安がある場合やどれがいいのかわからないという場合には試してみるのもおすすめです。
キョーリン ひかりベタ アドバンス 5g ベタ 浮上性 顆粒 関東当日便 価格:248円 |
6位:我が家の常備餌『アズー プロチョイス ベタ』
いろいろ試した結果、我が家で常備している餌はこちら。
35g入りで500円ほど、食いつきもよく粒のサイズも知る限り最も小さいので繁殖時の稚魚にも早いうちから与えることも出来ます。
じゃあなぜ6位なのかというと、安いということもあり栄養価がほかの餌に比べて少し低め。
また一部の専門店や通販でしか購入できないので、流通の面で少しおすすめしにくいという点から無難におすすめしにくい商品だからです。
こちらもチャームさんで扱っているので、なにか注文時に一緒にどうぞ。
価格:458円 |
5位:嗜好性抜群『キョーリン クリーンブラインシュリンプ』
キョーリンさんの冷凍餌ですね。
よく稚魚餌として使われるブラインシュリンプの大人を冷凍したものです。
いわゆるシーモンキーですね。
孵化したてのベビーブラインも販売されていますが、基本的にはこちらの大きいタイプがおすすめです。
水分を多く含んでいるので栄養価はそこまでに見えますがたんぱく質も申し分なく、なにより甲殻類なので色揚げ成分も多いです。
ベタのみならずらんちゅうなどの肉瑠を大きくするのにもおすすめの餌です。
もちろん生餌なので食いつきもばっちり。
ベタの飼育数が少ないならミニキューブもおすすめです。
冷凍★キョーリン クリーンブラインシュリンプ 1枚 別途クール手数料 常温商品同梱不可 価格:406円 |
冷凍★キョーリン クリーンブラインシュリンプ ミニキューブ 30g 別途クール手数料 常温商品同梱不可 価格:228円 |
4位:一番がっつく『活イトミミズ』
見た目があれなので画像はなし。
ベタがもっとも喜ぶ餌と断言できるのがイトミミズです。
イトメとも呼ばれますね。
生きた状態のイトミミズで、動きが食欲を誘うのかベタがものすごい勢いで食いつきます。
活き餌なので細かい栄養価は不明ですが、高たんぱくなのは間違いありません。
問題は流通が難しいこと。というのもキープするのにそれなりの設備が必要なので、あまりショップがおきたがらない傾向にあるからです。
一部専門店では取り扱いがあるでしょうが、持ち帰った後もキープするのがむずかしいのは変わりないので買いすぎ注意です。
3位:乾いても大人気『キョーリン ひかりFDビタミン糸ミミズ』
こちらはイトメのフリーズドライタイプです。
これベタを買い始めたときに、店員さんから熱烈おすすめされた商品。
配合飼料がいいと思い切っていましたが、これの食いつきはすばらしいですね。
もちろん栄養価もばっちりです。
キューブが大きいので、1/4程度にカットして与えるといいでしょう。
水中で水槽の壁面に押し付けるとくっつくので、ベタもこの方が食べやすそうです。
消化が悪いので、なるべく少しずつ与えるように注意しましょう。
同等品が袋タイプで少量売りもされているので、お試しならそちらもどうぞ。
キョーリン ひかりFD ビタミン 糸ミミズ 22g 《フリーズドライ メダカ、イモリ、カメ、ゲンゴロウ 水棲カメ おやつ》 価格:438円 |
価格:202円 |
2位:みんな大好き!『冷凍赤虫』
熱帯魚好きからすればもうおなじみの冷凍赤虫です。
肉食性のある魚はみんなこれを好みますね。
ベタも大好きで、食いつきバッチリで栄養価はいわずもがな。
1枚買っておいて損はないでしょう。
問題点としては、たいていの冷凍赤虫は1粒が大きすぎてあまらせがちということ。
もうひとつは与えすぎるとふん詰まりの原因になりかねないということです。
与えるときはしっかり解凍し、少量ずつできれば刻んで与えましょう。
冷凍★キョーリン クリーン赤虫(アカムシ) 100g 1枚 冷凍赤虫 別途クール手数料 常温商品同梱不可 お一人様22点限り 価格:328円 |
1位:すべてが合格点『キョーリン ひかりベタ』
買って損なしのベストバイなベタ餌はこちらのキョーリン ひかりベタです。
ベタを飼育している人なら一度は見かけたことがあるでしょう。
栄養価も配合飼料としては申し分なし、粒のサイズもちょうどいい、どこでも買えるというすべてで合格点です。
問題があるとすれば、少量でしか売っていない上に片手で与えやすいようすこし特殊な容器になっているのでかさばるということ。
ぜひこのまま30gぐらいのボトル入りで売ってほしいところです。
価格:216円 |
というわけで、経験で選ぶとこんな感じ。
無難な1位になってしまいましたが、15年のベタ飼育暦からベストなのはまちがいなくベーシックなひかりベタです。
色揚げや体を太くしてあげたい、食いつきが悪いといった場合は、このランキングを元に別な餌も選んでみてくださいね。