優しい熱帯魚さん|飼育記録から飼い方まで

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苦悩の末に・・・!ベタが産卵して孵化したよ!【ベタ繁殖記録その3】

なんやかんや苦悩の末に、やっとこさ2ペア産卵までこぎつけました!!!

が、ここでもさらに問題が。

今回は産卵~孵化までの記録と解説です。

んーうまくいかないもんですな。

 

ちなみに実際に追いついたので、次回からリアルタイム更新になると思います。

 

 

 

 

ついにそのときが・・・!

なんだかんだベタのペアリングを開始して2週間ほど。

あれやこれやペアを入れ替えて親のケアしてペアを入れ替えてをくりかえし、やっとこさ産卵が確認できました・・・!

 

ペアリングしてから5日目のことでした。

 

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一組は、プラカットハーフムーン同士で、片方がニモ、片方がたぶんレッドとブルーのバイカラー。色が濃くてよくわからず。

こちらはオスがとてもアピール上手で、メスに不要な攻撃をせず、「泡巣へおいでー卵産もうよー」とうまいこと進めていました。やさしい子。

メスもとっても愛嬌がよくて、カラーさしおいて繁殖させちゃいました。

カラーは理想的とはいえませんが遺伝的には、マーブル系は残りやすくなるので・・・この話は長くなりそうなので置いておきます。

 

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で、こちらがだめもとで組み合わせたダブルテールとハーフムーンのペア。

クラウンテールのようなヒレですが、お店でボロボロのヒレ、ドロドロの水で飼われていて、見るに見かねて連れ帰った固体です。

メスは、あまりの美しさにちょっと予算をオーバーしてまで買ったマスタードガスです。

オスがあまりメスに興味を持たず、せっせと泡巣だけを作っていたペアですがなんとか産卵しました。

 

どちらも同じ日に産卵し、卵を確認できました。

やっとこさ・・・!

 

卵を確認したらメス回収。おつかれさま

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卵を確認したら、メスにはゆっくり体を休めてもらいます。

多かれ少なかれ傷ついているので、そこから病気にならないよう薄めで塩欲をし、保温もしておくといいですね。

その後はたんぱく質の高い餌を与えて、回復を促します。

 

メスは1度産卵するとその後スムーズに産卵できるので、また繁殖させたいなら手厚く看病し、大切に大切に育てましょう。

 

 

 

孵化まで見守ろう

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ここから4,5日は、人間にはやることがありません。

インフゾリアを沸かしておくといいですが、その技術が無ければ無理にやらなくてもOKです。

インフゾリアを腐らせてしまい、それを与えると稚魚を殺してしまうことにもなってしまいます。

インフゾリアの卵などを使えば失敗せずに用意できます。

 

もしやることがあるとすれば、卵が泡巣の上にまで上ってきてしまっているとき、霧吹きをかけてあげることぐらいでしょうか。

あまり変な手出しはするべきではないんですが、あまりに泡巣が立派すぎで、卵が水面から離れて泡巣の上に乗ってしまっていると腐ってしまうことがあります。

泡巣の上にいると稚魚になっても水に入れず死んでしまいますね。

数個なら親に余計なストレスをかけないことが先決ですが、大半の卵が上ってきてしまっていたら、霧吹きをやさしくかけてあげれば卵が沈むので、痛みにくくなります。

 

なるべく最小限の介入で、孵化を楽しみに待ちましょう!

 

 

と思った矢先の・・・

楽しみだなぁとおもっていた直後、ここで問題が。

ダブルテールのほうが、気づくと卵が無い。

そして父親のおなかがパンパンに膨らんでいる。

これはもしや・・・

 

そう、食卵です。

オスが卵を食べてしまうことですね。

無性卵っぽくはなかったので、オスにやる気が無かったんでしょう。

正直このオス、卵をみつけたときとても臆病だった上に、繁殖時にメスを鱗をはがすほどボコボコにしていたようなのでちょっと不安だったんです。

劣悪環境から助け出したのにこのっ・・・と思ってしまうところですが、まぁ恨んでも仕方ないので一旦オスも出して労をねぎらい、水槽は立ち上げなおします。

人間も魚もわがままな乱暴モノは育児も上手くいきません。

本質的に臆病なこういったオスは危険なので、当分繁殖に当てることは無いと思います。あえて繁殖させなくてもいいかな。悠々と生活してもらいましょう。

 

 

翌朝まさかの孵化

通常ベタの卵の孵化には2日必要なんですが、なんと翌日孵化しはじめていました。

どうやら私が見過ごしていたようで、プラカットのペアのほうは気づいた前日には産卵していたようです。

ダブルテールのほうも前々日に産卵していたとしたら、それが原因でメスがボコボコにされた可能性も・・・。申し訳ないことをしたかもしれません。特に気に入っていたメスなので心が痛む。

 

このミスを忘れずに気持ちを切り替えて、残ったプラカットのほうを手厚く育てていきましょう。

 

稚魚は2、3日泡巣周辺で生活

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この上向いてる極小のシラスみたいなのがベタの稚魚です。

100以上はいますね。大人になるのは20か30か。

 

生まれた稚魚はすぐに泳ぎだすわけではなく、しばらく泡巣にくっついて生活します。

泳ごうとする稚魚を連れ帰り、泡巣にくっつけるのが親のお仕事。

これを寝ずにやるんだからすごいです。

人間はあまり刺激を与えず、なるべくほっておくようにしましょう。

夜も弱めの電気をつけておいてあげるといいですね。

 

 

 

 

 

というわけで

現状こんなかんじになっています。

親がほんとうにせっせと世話してて、何時間でも見ていられそうですが、あまり近付き過ぎて刺激を与えずに。

カメラもかなり気を使って撮影しています。

 

ダブルテール×ハーフムーンのペアは残念でしたが、こういうことも最初のペアでは往々にして起こりえます。

ストレスが食卵の原因になるので、臆病な父ベタはとくにこういうことが起こりえますね。先に気づけなかった私の落ち度です。

メスのほうがかなりダメージは大きいですが、とりあえず現状病気も無く、餌食いもいいので安心しています。

ほんとうに綺麗なメスなので、十分に復活させて次もがんばってくれればと思います。

 

残ったプラカットはほんとうによくやってくれています。

まさに献身的なベタのオスで、理想的な父親ですね。

このまま順調に行ってくれることを切に願います。

 

というわけで本日はここまで。

 

今後は稚魚が自由に泳げるようになったタイミングで親を放す予定です。

なるべく毎日報告といきたいところですが、徐々に変化がなくなるのでそのタイミングでまた別なことを紹介していければと思います。ミドリフグとレッドビーについても書きたいところです。

ベタにあまり興味のない方にはしばらく申し訳ない。私はとても楽しい。充実している。

 

 

というわけで、次回更新までさようならノシ

 

 

 

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