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順調!ベタの稚魚が泡巣を離れ始めたよ【ベタ繁殖記録その4】

子供の成長は早いもので、それはベタも例外ではありません。

もっとも不安な時期も終わり、もう親とのお別れがやってきました。

 

というわけで今回は、稚魚の成長過程と親離れについて解説していきます。

 

 

 

泡巣の稚魚ベタが泳ぎ始めた!

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孵化から3日目、稚魚ベタが横に泳ぎ始めました。

画像のとおりで、まだまだ魚っぽい形ではありません。

でもかわいいですね。

 

どこかで、泳ぐようになると泡巣にくっつくための器官が退化すると読んだ気がしますが、どこで読んだか忘れたので不確定情報。

 

泡巣から離れるとどうにも稚魚の密度が低くなって急に少なくなったように見えて心配になるんですが、ベアタンクなら底をみれば落ちていないことはわかります。

今回は特に優秀ですね。落ちる個体が少なめです。

 

こうなると親はもういなくても大丈夫。

むしろ、あまりに子供の面倒を任せすぎると稚魚を食べてしまうことがあったり、育児疲れで瀕死になったりとリスクも出てきます。

面倒見ようとする親もいますが、今回は親がけっこう自由主義で稚魚を回収していなかったので親のケアに入ります。

 

 

親は空腹で疲労困憊なので回復へ

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親は稚魚が泳ぎ始めるまで約5日寝ずに神経を張り詰めて面倒をみてきました。

繁殖前にしっかり体力をつけていればそこまで疲弊することはありませんが、体力を消耗しているので回復させてあげましょう。

これまでメスを回復させていたQ-BOXにオスを入れてあげます。

メスも順調に回復して何よりでした。

 

離したことによって病気になることは少ないですが、体力を落とさないために加温します。

ちなみにこのエヴァリスのプリセットオートヒーター10はけっこう熱効率がよくてがんがんあっためてくれるので、エアレーションなどで水をまわしてあげるのが吉です。

上層と下層で水温差が出てしまいますからね。

 

餌は活イトメと赤虫をこまめに与えます。

これらでなくても高たんぱく高脂質な餌を中心にするといいですね。

やはりおとひめが理想的。

量はなるべく少なめに。

 

どうやら父ベタのダメージも少なかったようで安心です。

餌食いもよく発色も戻ってきました。

 

 

インフゾリアをあげよう

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稚魚が横に泳ぐようになったら、用意している人はインフゾリアを入れていってあげましょう。

まだ食べないですが、水槽の中で生存するので食べ始めたタイミングであげそびれないように。

成長初期はインフゾリアしか食べられず、ここでインフゾリアを与えるか否かで生存率と成長率が大きく変わります。

与えた場合と与えない場合で3~4割生存率に差が出ることも。

 

が、私が大失敗を犯しまして。

用意していたボトルに、ためしにイースト菌を入れたところ多すぎてインフゾリアが半分以下に。

密度が低すぎて餌には不十分ですし、万が一止水域ができているとイースト菌がアルコールを出すらしく、危険なのでやめにしました。

あらかじめ株分けした2Lペットボトルのほうは順調に増えているので、とりあえずそれで対処します。

 

もし明日の増え具合が不十分だと、もうブラインシュリンプに切り替える時期になってしまう・・・。

ブラインシュリンプに切り替えたからといってインフゾリア食べないわけではないので、飽和給餌用として用意しておくのもいいかもしれません。

うちのブラインエッグもちょっと古いので、未開封ですが念のため孵化試験しておいたほうがいいかも?

 

 

 

スポンジフィルター設置

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孵化直後にエアレーションははじめましたが、これからブラインシュリンプをあげることを考えて早々にスポンジフィルターにしました。

エアレーションのみの無ろ過でいけなくもないんですが、やっぱり給餌しはじめると汚れがえげつないのでフィルター推奨です。

エアリフト式のスポンジフィルターは比較的水流が弱いので、稚魚の負担にもなりにくいでしょう。

もちろんエアの量は最小に。

 

水質を保持するために徐々に水量を増やしてはいますが、まだ少ないのでとりあえず寝かせて設置しています。

このタイプのスポンジフィルターが寝かせて水が流れるのかわからなかったんですが、エアが逆流さえしなければこれでもOKっぽいですね。

アクアリウム十数年で新発見です(笑)

 

 

ぼちぼち落ちてる

これは致し方ないことではあるんですが、どうしても初期の段階で落ちる稚魚がいますね。

数えたところ12匹でしょうか。

孵化した稚魚の1割ほどかと思いますが、これでもぜんぜん少ないほうです。

 

改良された魚の常ではあるんですが、やっぱり遺伝的に弱い個体が出てきてしまいます。

のちのち解説しますが、ベリースライダー問題も出てきますね。

 

こういった弱い固体は、孵化した当日からすでにわかります。

親がいくら拾っても、泡巣にくっついていられなくてすぐに落ちてしまう。

どうにもいたましいのですが、我々の力ではどうすることもできません。

 

 

 

というわけで

発育自体は順調です。

親も回復していますし、大きな問題は見られませんね。

ただ、初日にインフゾリアを十分与えられなかったのがどう出るか。

おそらくまだヨーサックも消えきっていないので問題なさそうですが、1ヵ月後の結果に現れてくると思います。

 

何度繁殖させても大人になれない固体を見るのは心が痛みます。

ベアタンクだと数えられるほど明確に見えてしまいますしね。

これはベタに限らずある程度は起こるので仕方ないことですが、どうにも無力感を感じます。

残った固体を最善の方法で成魚にするのが我々にできることですね。

 

 

というわけで、今現在こんな感じになっています。

ここらへんからだんだんマンネリ化してきますが、まだまだ稚魚で弱いです。

注意して飼育していきたいですね。

明日はおそらくまたインフゾリアを与えて足し水するぐらいなので、たぶん飼育記録は書かないと思います。

もし書いていたらなにか大きなトラブルが・・・。そうならないよう祈っていてください。

 

それではまた次回の更新までさようならノシ

 

 

 

 

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