好調とは言いにくいが順調?だいぶ稚魚の数が・・・。【ベタ繁殖記録その6】
前回更新から1週間、ベタの繁殖記録の定時連絡です。
1週間ごとに更新といいつつ、実は1週間たっても稚魚にそんなに変化はありません。
というわけであまりネタはありませんが、近況報告と、ベタの稚魚の様子をごらんいただこうと思います。
稚魚の数が激減も、まだあせるときではない
最初に数えたとき、わかるだけでも120程度はいた稚魚ですが、現在は30匹ちょっとまで減りました。
数だけ見れば激減なのですが、これは通常の範囲内。
むしろ順調ともいえるのですが、せっかく生まれ、愛情をかけて育てたた命が失われるのはとても悲しいことです。
もしやブラインシュリンプが原因なのでは・・・
この激減ですが、毎回ブラインシュリンプを与え始めたタイミングで起こるんです。
過去の経験と検証から、ブラインシュリンプを食べ過ぎることでお腹が破裂し死ぬことがあることはわかっているのですが、今回かなり神経質に与えても結果は変わらずいつもどおりでした。
餓死も避けるために、数回に分けて少量ずつ与えています。
餓死と食べすぎで落ちる数が同じになるとは考えにくいので、量に限らずなにか問題があるのでは。
ここまでくると、もしやブラインシュリンプを与えること自体になにか問題があるのでは?と思い当たったわけです。
毒があるとはいいませんが、消化がしにくいとか、サイズ的に捕食に難があるなど、実は最適な餌ではない可能性もあるのではないか。
ということで、稚魚を2グループに分けてみました。
片方はブラインシュリンプを使う通常の方法で育成(ブライン組)し、片方はブラインシュリンプ以外を主に与えて育成(ノンブライン組)してみます。
組み分けして3日目ですが、現在のところ差はついていません。
というか、ノンブライン組は数が少ないことも要因かもしれませんが、1匹も落ちていません。
一方ブライン組はここ3日で5匹は落ちています・・・。魚らしい姿に近づいてきているので、落ちた固体を見つけるたびに本当に心が痛みます。
ただ、この結果から10日目程度の初期に関しては必ずしもブラインシュリンプを用意しなくても育成できる可能性がたかいことはわかりました。
まだ3日目なので成長率の差はわかりませんが、生存率は好調だと言えます。
確立した飼育方法ではないので今後なにか穴があるかもしれませんし、まだ詳細は伏せますが、考え方からすればリスクの少ない方法です。
稚魚の成長度合いは?
さてその残った稚魚たちの成長度合いはといいますと、正直かんばしくない。
というのもブラインシュリンプに懐疑的だったので与える量を極限まで抑えたからです。
突出して一番大きな固体が約6mm。それ以外は4mm程度でまとまっています。
通常は6mm程度が順調で、4mmだとちょっと心配するレベルです。
ブラインを十分に与えたいところですが、リスクを犯す必要の無いあくまで趣味なので安全第一。
すべて大人になっても飼育できるスペースは十分確保したので、みんなが大人になってくれることを願います。
顕微鏡で稚魚の姿を見てみたよ
繁殖用水槽はコンテナなので、不透明な容器です。
一方ノンブライン組は透明な水槽に移動したので、ちょっと面白いことを思いつきました。
実はこれまでも基本的にコンテナで繁殖していたので、側面からこの時期の稚魚の様子をじっくり見たことがなかったんです。
というわけで、ポータブル顕微鏡を使って、水槽内の稚魚の様子を観察してみました。
ガラス面に近づく固体を追いながらだったので大変でしたが、すごく面白かったです(笑)
一部撮影に成功したので、画像を見て楽しんでください。
こちらがベタの稚魚、生後10日の固体です。
すでに下あごが出ていて、ベタっぽい顔つきですね。
真ん中の光っているのはなんだろう、胃?心臓?
ちょっとピントがずれていますが、ガラス面にいた極小のミミズのような生き物を捕食した姿です。
すでに有能なハンターですね。
バックライトの影響で画像が黄色くなってしまい色がわかりにくいですが、肉眼で見るとすでに青っぽく光る固体が見られます。
この時点で体色が出始めていたんですね。
どんな個体が出てくるかいまから楽しみです。そのためにも元気に育ってくれるよう全力を尽くさねば。
というわけで
まだまだ予断を許さない幼い子供たちですが、結果的には順調といっていいと思います。
ベリースライダーっぽい個体も少なく、これまでにないほど沢山大人になってくれるのではと期待していましたが、やはりこのブライン給餌のタイミングで落ち始めてしまいました。
ノンブライン組の調子を見て、今後の繁殖ではブラインシュリンプを極力使わない方法で育成してみようかなと思います。
ちょっと気は早いですが、最大で瓶300本程度置けるスペースを確保し、台の設計もしました。
大地震のリスクがある土地だということがわかったので、台の予算はけっこうかかりそう。まぁ落ちてベタが死ぬよりはいいかと奮発します。
無論ベタショップを始めようというわけではなく、完全に趣味です。
魚を生業にしている人間ですし、肉食魚も居るので選別に抵抗はないんですが、可愛がって育てた魚はなるべく元気に飼育したい甘ちゃんなのでベタ用に一部屋空けました。
ちなみに別途水槽部屋があります。なんならもう一部屋生き物に明け渡す勢いです。
これが独身貴族の底力です(?)
普通に繁殖させれば、だいたい大人になるのは20匹程度。
そして半数以上はメスで混泳できるので、1ペア繁殖させるだけなら60cm水槽が2つ置けるスペースがあれば十分かなと思います。
というわけで、生後10日目?11日目?のご報告でした。
また変化があるか、なければ1週間後にご報告させていただきます。
それでは次回更新をおたのしみに!