決定版!メダカの餌にもバツグンのミジンコの飼育方法と培養方法
一回書くと続くもので3日連続の更新です。
というわけで今回は、ミジンコの飼育方法と増やし方についてです。
もともと興味は持っていたものの種ミジンコを確保できずに挑戦できなかったのですが、このたび思い切って購入しまして。
苦節半年、やっとこれだ!という飼育方法と培養方法を見つけましたので、ここにメモがてら記しておきます。
今回ご協力いただきましたのは「タマミジンコ」
今回購入したのはタマミジンコさんです。
ヤフオクで20匹+死着保障20匹で540円+送料。
淡水で培養できるベタの餌という目的は達成できますし、なにより安価で導入できたのでオールオッケーです。
タマミジンコといえどけっこう大きいんですよね。
2~3mmあります。
これぐらいのサイズだと、魚を移すときに使う網でも採取できるのでかえって扱いやすいですね。
正直卵の形がタマミジンコっぽくなく、オオミジンコなのではと疑いつつ飼育しています。
ちなみにオオミジンコは外来種なので、増えすぎたから捨てようというのはご法度です。
飼育環境の基本
ミジンコはシンプルな飼育方法でキープ可能です。
というか、シンプルでなければいけないといったほうが正しいでしょう。
ちゃんと熱帯魚を飼育したことがある方にはお分かりのとおり、そのシンプルさを維持するのが難しいわけです。
PH-水道水のままでOK。
水温ー原則常温でOK。
水量ー多いほうがいい
エアレーション(水流)ー厳禁
餌ー植物性プランクトン
「ミジンコ増やすのなんか簡単だよ!」という方は、上の3行までを言っているんでしょう。
下の2行を本当の意味で維持するのは本当に大変で、かわいそうなことに分譲した5つのボトルのうち3つが全滅しました。
それでは各項目を解説していきます。
水質の管理
リストで言えば上の3つの項目をまとめて水質とします。
phの調整は一切していません。
水道水の塩素を極限まで自然の方法で抜いて使います。
カルキ抜きは使用してもいいのかもしれませんが、なるべく日光(5日ほど汲み置いて当てる)で塩素を抜いて使用しています。
塩素が残っているのはご法度です。
水温に関しては、あくまで北海道の室温の変化であれば保冷保温は必要ありません。
最高水温32度、最低水温14度です。
ここ半年の水温を平均してだいたい22度です。
急激な水温上昇などは危険だと思うので、窓辺の直射日光などは避けたほうがいいですね。
私は部屋の窓から遠い場所においていますがそれで問題ありません。
水温変化対策にも繋がりますが、水量は大いにこしたことはありません。
我が家では60cm水槽に25L程入れています。
これぐらいの水量でも、1日1回100匹程度安定して採取できる数を培養できています。
ろ過が難しい
問題がろ過で、水流が厳禁なので一切できません。
そもそもフィルターを通せばそこに吸い付いて死んでしまうのでできないでしょう。
エアレーションすら不可能で、1つのボトルにエアレーションをしたところ3日ほどで全滅しました。
ろ過問題の解決策としてはやはり水量の確保で、最低でも20L以上をおすすめします。
どうしようもないほどに汚れたり、以下で紹介する餌の追加をしても増えないようなら分譲して増やし、もとの水槽を全水換えでリセットという方法になるでしょう。
つまり安定供給するなら水槽が2つ必要ということですね。
我が家もこんなコンテナ2つを予備として培養しています。
酸素に関しては、こんな感じに水面積が多い容器なら基本的に水面から溶け出す酸素量でも十分かと思います。
ミジンコは何を食べるの?
問題の餌ですが、植物性プランクトンを与えます。
具体的に何よというと、植物性プランクトンをそのまま入れてあげることは不可能です。
植物性プランクトンは水槽内に自然発生しているので、しっかり立ち上げた水槽には一定数は存在しています。
ただし水槽内の食物連鎖に必要な数しかいないので、ミジンコを入れると足りなくなります。
つまりは植物性プランクトンを水槽内で増やすための餌が必要になるわけです。
ミジンコの餌の餌
ミジンコの餌になる植物性プランクトンの餌になるものは、意外とたくさんあります。
ただし水を汚したり、魚に害があるものもあるので要注意です。
私が試したのは以下の5つです。
くず野菜はろ過できないので、入れれば入れるほど水中に食物繊維が残るのでNGです。
しかも、農薬が残留していたのか洗剤が付いていたのかなんなのか、入れた数時間後に全滅したことがあったので避けたほうがいいかもしれません。
熱帯魚の餌はほぼ効果がなかったです。
ただ水が腐っただけでした。
インフゾリアの元は、手に入れにくいですが効果はありました。
ただその手に入れにくさが面倒でやめました。
エビオス錠も目に見えて効果がありましたが、1ヶ月ほどキープすると匂いが気になり、水も白くにごってきたので、どうやらなにか水中に残ってしまうようです。
一番よかったのが強力わかもとで、ばんばん増える上に安く、ドラッグストアにもあります。
匂いもなく、1週間に2錠のペースで入れても、現在のところいやなにおいはありません。
実はこれらの餌はインフゾリアの増やし方をもとに考えたものです。
このほかにインフゾリアの培養で使う効果的な餌があれば、試してみる価値は十分にあると思います。
yasasiinettaigyosan.hatenablog.com
肉食魚水槽で爆殖
ちなみに我が家で一番増えているのは、そんな小難しい方法をしていない水槽です。
じつは我が家のスネークヘッド水槽は、スネークヘッドの老衰で水流が起こせないので、基本的に水換えで対応して無濾過状態です。
そこに何かの拍子にミジンコが入ってしまったようで、今はその水槽で爆発的に増殖しています。
スネークヘッドはミジンコを食べないですし、スネークヘッドにストレスを掛けたくないので採取することもできず、バンバン増えて死んで累代しています。
ツブツブ全部ミジンコです。
ここまで増えているなら正直売ってもいいぐらい。
つまり、肉食魚水槽を持っているなら、その水を採取して使えばミジンコの繁殖に適している可能性があるというわけです。
もちろん農薬つき水草を使っていたり、なにか薬品を入れている場合はだめですが、高たんぱくな餌の残骸や糞などが植物性プランクトンを増やし、ミジンコ繁殖に適した栄養は十分入っているのでしょう。
熱帯魚大喜びのミジンコを培養してみよう!
というわけでちょっとマニアックなお話でした。
ミジンコは小型の熱帯魚が大喜びするので、私も今回増やしてみたしだいです。
若い固体は成長率もあきらかに変わるので、栄養も十分なんでしょう。
小難しい書き方をしましたが、飼育方法、培養方法はシンプルなので、スペースが余っている方はぜひ増やして熱帯魚を喜ばせてあげてはいかがでしょうか。
もうねたがないです。