アマガエル×アカハライモリのアクア・テラリウムを作ってみた!作り方解説
めちゃくちゃ久しぶりの更新でございます。
ぶっちゃけ生き物のほうも増やさず減らさず、アイテムも新しく買うこともなく書くネタがなくここまできてしまいました。
が、さすがにテラリウムが伸び放題で崩壊気味&省スペース化のために、ちょっと工夫して小型水槽にアクアテラリウム化して生き物を集約する作戦をたくらみまして。
今回偶然システム障害で午後休をいただいたので急遽実行してまいりました。
ポイントは
以上の3つ。
アマガエルにかんしては6cmを超えて地表性のカエル並みに動かないので、高さはなくてもいいとして、植物多目で隠れられるような環境に。
アカハライモリは陸と水中を行き来できるような環境に。
小型水槽でそれを両立するので少し工夫が必要ですね。
見た目はないものねだりのセンスでなんとかします。
結果的には、完成系としてはクリアできているのかな?と思っていますが、最後まで見て頂いて皆さんの心の中で評価して頂ければと。
では作業の紆余曲折を駆け足でご紹介して行きましょう!
用意したのはこちらのアイテムたち
基本はダイソー商品と、家にあるものでなんとかしました。
- 25×25×30cmオールガラス水槽
- ダイソー積み重ねボックス(薄いヤツ)
- ダイソー観葉植物の土
- ダイソーカーラー小(5個入り)
- ダイソー装飾グリーンモス・水苔
- グルーガン・グルースティック
- 枯れかけでセールになっていた観葉植物たち6個
- いつぞやのプラ段の端材(40cm×20cmぐらい)
- 家に転がっている流木・石・ウイローモスなど
意外と材料は少なく済みましたね。
新たに購入したものすべてで1500円程度、新品ですべて集めても10000円までしないでしょう。
流木や石がやっぱり高くなりそうですが、元のテラリウムからすべて流用するので安く上がりました。
この有象無象がどう形になっていくのでしょうか。
①陸地の作成
今回はアマガエルと、アカハライモリが気分転換に上るための陸地が必要になります。
幅がある水槽なら石で陸を作るところですが、面積が狭く高さのある水槽なので陸地をリフトアップしてみようと思います。
作り方というほどでもないんですが、まずプラ段をこんな感じにカットします。
そしてグルーガンで接着して組み立て。
ボンドなどの接着剤は基本NG.
水槽用バスコークなど生体OKの接着剤でもいいのですが、アク抜きなどを考えればグルーガンが手っ取り早いので愛用しています。
下にも骨組みすればよかったですが、プラ段の断面が結構鋭いので、イモリのことを考えてとりあえずなしにしました。
その土台の上にダイソーの積み重ねボックスを載せて、陸地のベースにします。
陸地が1kg前後になると想定して500mlのペットボトル2本載せましたが、ぜんぜん余裕でした。
こうすることで水量と泳ぐ面積を確保できますし、積み重ねボックスごと外して掃除できるので、管理やメンテナンス、今後の増築もかなり楽になりますね。
残念なのが積み重ねボックスと壁の間に隙間があるのと、プラ段がどうしても側面から見えてしまうこと。
今回は置き場所的にプラ段は露出していても問題ないのですが、なにか対策を考えたいところではあります。
陸地の装飾用モス床の作成
さて、ダイソーの積み重ねボックスの側面、このままだと見栄えが悪いですよね。
人工物が露出しているのはアクアテラリウムとして微妙です。
というわけでいろいろ考えて用意したのが、髪の毛を巻くカーラーです。
カーラーを半分にカット。
マジックテープはカットするときに剥がれてしまうので、これもグルーガンで接着しなおしました。
で、半分にしたカーラーを上段に、カットしていないカーラーを下段に設置します。
下段のほうが出っ張るようにするとより立体的で、かつアカハライモリが上り下りしやすくするための配慮です。
これ有名な方法かと思いますが、マジックテープつきのカーラーはウイローモスを手っ取り早く活着させるのにいいんですよね。
適当にカットしたウイローモスを押し付けるだけで活着します。
ふちの見た目をよくしつつ、アカハライモリが登りやすくするための加工ですね。
どうなるかは完成図でのお楽しみです。
観葉植物の植え付けとレイアウト
ここからはセンスの世界、レイアウトです。
あと植物を枯らさないための基本的な知識も必要になりますね。
今回の方法だと、土は水はけの悪い容器に植えることになります。
かならず鉢底土などを入れ、水はあげすぎないようこまめに少量あげるようにしましょう。
植えつけるときに入れる土には、保水性の高いものがおすすめです。
でないと、今後水をあげても浸透せず弾いて、表面じとじと中カラカラになります。
今回購入したような若い観葉植物の場合、ポットの土を落とすと根へのダメージが大きく、たいてい枯れてしまいます。
ただポットから抜いてそのまま植えても根付きが悪いので、少し押して根の塊をほぐして入れてあげましょう。
レイアウトはセンスと好みですが、大きいのをひとつ左右どちらかに寄せて配置し、寂しいところに好き勝手置いていけばOKです。
葉の高さがでこぼこになるように植えると日光の当たり方が悪くかれてしまう部分ができるので、高さを調整して植えてあげるか、ライトをあててあげるようにしましょう。
流木を置く場合は、土を入れる前に置いて埋めるといい感じに自然になります。
石を置く場合は、土をある程度入れてから石を置き、設置面が埋まる程度にすると自然になります。
微妙かな?寂しいかな?と言うときは、水ゴケを入れるとごまかせます。
枯れ草色と緑色の二種類用意してグラデーションにするとよりいい感じになります。
ダイソーではその2種類ともそろいます。
水を入れて完成!
写真がそもそも微妙ではありますが、実物を見せると結構好評な仕上がりになりました。
自画自賛ですが、格安で省スペースだとは思えないですね。
下に敷いている板が湿気でぼろぼろなのは震災のときの大浸水のなごりです。(はよ換えようよ)
なにより生き物たちが喜んでくれているので、仕上がりが微妙だとしても飼い主としては大満足です。
元々陸地に上りにくいテラリウムだったので、今回久々に陸に上れるレイアウトになってノッシノシ草を掻き分け歩いています。
組んだ石から好き勝手に上ったり下りたりしてくれています。
やはりウイローモスを段々に植えつけたのが上りやすいようで、手間はかかりましたが正解でしたね。
アマガエルもウイローモスの中に器用にもぐってくつろいでいます。
元々流木で陸地を作っていたので白っぽい色ですが、今回は陸地の9割緑色なので、緑色のアマガエルを久々に見られるかも知れませんね。
本たちの隣に置いているので管理がちょっと神経使いますが、それは近々本棚を買う方向で調整しようと思います。
そうそう、この規格の水槽だと爬虫類向けのフタが市販されていないんですよね。
そこで格安で自作してみました。
茶色のプラスチックアングルを斜めにカットして枠にして、ダイソーの鉢底ネットを貼り付けました。
両サイドにPPボードを貼ってあるのは、プラスチックアングルだと強度がなく、付けはずしで鉢底ネットがたわみむので、強度を出して剥がれにくくするためです。
あとは網目の面積を減らして湿度調整の効果もあればいいかなと思っています。
500円ぐらいなもんですが、見た目も悪くないですし、ピッタリ閉められるので結構気に入っています。
こんな感じで、3時間程度で寄せ集めの材料で作った割りにはいい出来だと自画自賛しています。
陸地をリフトアップする方法は小型水槽だと面積を確保できますし、管理が簡単になるのでおすすめですね。
見た目の粗は差し置いて、なにより生体が生き生きしているので個人的には大成功だったと思っています。
というわけで今回はこの辺で。
またなにかネタがあれば更新しようと思います。
それではいつのひかまたノシ