スーパーデルタベタとハーフムーンベタの違いは?見分け方を覚えてお得な個体を選ぼう
さて、まさか2日連続で更新するとは思いませんでしたが、久々にスターをいただいてやる気になりました。ありがとうございます。
というわけで今日もベタのお話。
昨日書いた「お得な個体」でもあるスーパーデルタと、ハーフムーンの違いについて解説します。
似ていますがこの選び方を覚えておけば、より深いところでベタを選別できるようになります。
yasasiinettaigyosan.hatenablog.com
スーパーデルタ・ハーフムーンの条件
まず覚えておいてほしいのが、ショーベタは基本的にベタスプレンデンスの改良種類だということ。
これはトラディショナルもクラウンテールも同じです。
それでも同じお店でも区別されているということは、それぞれその種類として販売する条件があるということです。
どういう条件で区別されているのでしょうか。
スーパーデルタ・デルタテール
こちらがデルタ。スーパーデルタかな?
尾びれが扇状になっているのが特徴ですね。
価格は1000円ほどからで、カラーに関わらずこの価格で安定しているのも私が好んで買う理由のひとつです。
デルタテールとスーパーデルタの違いはヒレの開き方で、より広角に開くのがスーパーデルタです。
ここには明確な違いがなく、近年流通している個体のほとんどがスーパーデルタの名前で売られていますね。
一昔前はひれがほとんど開かない個体はベールテールとして売られていることもありましたが、最近は見ないですね。
ハーフムーン
こちらがハーフムーンです。色の違いは今回スルーしてください。
スーパーデルタと同じ扇状の尾びれが特徴で、スーパーデルタよりさらに大きく開きます。
具体的には180度以上開くものをハーフムーンと呼んで販売しています。
価格は1200円ほどから、細かいヒレの形状やカラーによって高いものは数万円にもなります。
スーパーデルタとハーフムーンの細かい見分け方
こんな感じで、明確な違いはヒレの開き具合だけです。
しかし運否天賦で繁殖させて選別しているわけではなく、高く売れるハーフムーンをなるべく出しやすいように品種改良し、その血統を維持しています。
では具体的な違いはどこに出るのでしょうか。
それもやはりヒレで、ヒレを支える軟条と呼ばれる部分に違いがあります。
これはスーパーデルタのヒレですが、ヒレに通っている軟条が付け根から後ろに向かってまっすぐ伸びているのがわかるかと思います。
ハーフムーンに適した画像がなかったのでこちらもスーパーデルタなんですが、軟条が放射状に束になっているのがわかるかと思います。
わかりやすくイラストにすると、こんな感じの違いがあります。
条の数と、分岐する場所の違いで綺麗に開ける個体かどうかが決まります。
ただし、トレーニングの失敗やその個体の性格によって最終的にどれだけ開くか変わるので、そこで最終的にスーパーデルタになるか、ハーフムーンになるかわかれるというわけですね。
本来血統を考えるなら軟条の状態で判断すべきなんですが「観賞」魚なので、ヒレがどれだけ開くかという観賞的価値が高いかどうかで決まるというわけです。
繁殖目的や若い固体ならスーパーデルタがお得
近年、市場にはハーフムーンになりきれなかったスーパーデルタがよく流通しています。
つまりは軟条の状態がいい優良血統のスーパーデルタが安く購入できることもあるということです。
カラーもハーフムーンとして繁殖されている場合、マーブルや特定のカラーパターンが出ている場合もあるので綺麗な固体が多いです。
繁殖も楽しみたい方はもちろん、若い固体なら私の購入したスーパーデルタのように、しっかりフレアリングでトレーニングすれば綺麗に開くこともあります。
もちろんすべてのスーパーデルタがハーフムーンに近いというわけではないのでよく吟味する必要がありますし、よりよいカラーとなるとさらに数が少ないですが、これからベタをもっと楽しみたいならスーパーデルタを少し深く楽しんでみるのもお勧めですよ!
移転先の作業が進まず困っています汗